ロクでなし魔術講師と禁忌教典のすゝめ

今回は魔術講師と禁忌教典について
ようやく最終回まで見終わったので
このアニメを見ていない方へ魅力を伝えられたらな、と。

1.「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」とは

禁忌教典」は「アカシックレコード」と読みます。
原作はファンタジア文庫のライトノベルです。
ちなみに原作はまだ読んでません。

ストーリーですが、

とある事情から1年間ニートをしていたグレンに、家主で師匠のセリカが痺れを切らされ、
彼女が教授をしているアルザーノ帝国魔術学院半ば強制的に非常勤講師として働くことになってしまう。
最初はやる気がなかったグレンだが、生徒達の努力に触れ、少しだけやる気をだし、少しだけ真面目に授業を始める。
しかしそのさなか、政府と敵対する魔術結社「天の智慧研究会」に学院を襲われ、戦いに巻き込まれてしまう。

と、いった感じで、ラノベにありがちな雰囲気ではあります。

アニメ制作はライデンフィルム
全12話構成
となっています。

個人的に気になったのはキャラクターデザインで、
所見だと、原作イラストとちょっと違和感があるかなぁ、と感じました。
実際に本編を見たらそんなに気にはならなかったのですが、
作画が崩れてもなるべくわかりにくなるように寄せている雰囲気はします。

ここまで見るとただのテンプレラノベアニメなんじゃないか?
と、思うかもしれませんが、僕が好きになった点はこれから紹介いたします。

2.魔術について

僕がこのアニメを見ていて、まず最初に面白いと思った点として
魔術に対するシステムが面白いと感じました。

まず、魔術モノなので、この世界には詠唱が存在します。

例えば「ショックボルト」という初歩の魔術があるのですが、発動には
「雷精よ/紫電の衝撃もって/打ち倒せ」という三節の詠唱が必要になります。
ここからが面白いと感じた点で、
「雷精よ/紫電の/衝撃もって/打ち倒せ」と、四節になるとどうなるのか?と、
生徒に投げかけるのですが、誰も答えられませんでした。
答えは「右に曲がる」で、
更に五節にすると「射程が落ちる」や一部を消すと「出力が落ちる」等の変化が置きます。
詠唱する単語を変えるのではなく、詠唱の方法を変えるという事ですね。
生徒達が答えられなかったのは、
彼らはもっと大事な基礎の部分を習得する事が出来ていなかったからなのです。

そもそもこの世界の魔術とは
「ルーン語を唱える事によって、人の深層意識を変革させて世界の法則に介入するもの。
要するに超高度な自己暗示」となっています。

なので、「雷精の紫電よ」と省略しても詠唱して発動するのは当然の事で、
グレンは更に「まぁ、とにかく、痺れろ」と無茶苦茶な呪文で詠唱し、
実際にショックボルトを発動して見せました。

作中でグレンは「言葉で世界に影響を与える、これが魔術の基本」であり、
魔術にも文法と公式のようなものが存在する」と説明していました。

深層意識に覚え込まえせた術式を有効にするキーワードが術式」であり、
連想ゲームのようなもので、教科書が全てではないし、正解ではないということ。

このあたりの魔術に対するアプローチが、
他の作品とは差別化出来ていて、とても面白いと感じました。

余談になりますが、他にも魔術の詠唱がカッコよくて、
三界の理・天秤の法則・律の皿は左舷に傾くべし
集え暴風・戦鎚となりて・撃ち据えよ
等、厨二病的なセリフが好きな方は楽しめるのではないでしょうか?

3.制服がエッチ!

 

この制服を見てくれ こいつをどう思う?
すごく…エッチです…
エッチだ!すっごいエッチ!
制服がスケベ、けしからん、即ハボ。
普通に考えて頭おかしい露出度の高さです。
これには萌え豚の僕もニッコリ

別に露出狂の集まり、というわけではなく、一応設定として理由は存在するようです。
理由としては
女性は、マナに対する親和性が高く成長を促進させるためには外気に肌を晒し、
なるべく外界マナに触れ続けるべきで、魔術を習熟する初期段階では薄着を推奨されている

という世界なので、魔術を学び始める女の子が薄着なのは当然なのです。
もちろん彼女達に羞恥心が無いというわけではなく、
入学した彼女達がこの制服を着て恥ずかしがる、という描写も原作ではあるようです。

3.OP・EDがかっこいい

これは、どちらも曲と映像込みでとても素晴らしいと思います。

まずOPからですが、
曲名は「Blow out
作詞・作曲はヒゲドライバーさん、歌は鈴木このみさん。
絵コンテ・演出・作画監督はこの作品のキャラデ・総作監である木村智さんとなっています。
このOPの一番良いところはメリハリがハッキリしている点にあると思います。
曲と作品がちゃんとリンクしていてこの作品を上手く表せていますね。
曲のイントロ・アウトロのキメの部分がこの曲の一番カッコイイところであり、
そこできっちり映像を音ハメしているのがすごく気持ちいいですね。
その他の演出にはOPにありがちな部分も多いのですが、
歌詞と映像を互いにリンクさせている部分も多く、好感を持てます。
加えて、クレジットが、ルーン文字に変換されて表示され、
また変換されて消えていく演出が特徴的で、とても好きです。

ヒゲドライバーさんといえば、「回レ!雪月花」が有名ですね。
他にナナシスへの楽曲提供等とても素晴らしい作曲家であり、以前から好みだったのですが、
今回の曲は原田ひとみさんの「Overdrive」的な雰囲気になっているかな、と感じました。
歌は鈴木このみさんで、
彼女の特徴であるサビでのハイトーン、バンドサウンドへの親和性の高さもマッチしていて、
楽曲としてのレベルの高さも感じられます。

EDですが、
曲名は「Precious You☆
作詞はhotaruさん、作曲は杉下トキヤさん、歌はヒロイン三人になっています。
絵コンテ・演出は大塚隆史さん
演出的にはいたってシンプルで、ほぼ止メのヒロインになっています。
しかし、特徴的なのは色使いで、
髪の毛のアウトラインが色トレスで処理されていて、
色彩はパステルカラーが基調
となっています。
イメージとして、
けいおん!のキャラソンのジャケットっぽくなっていると言えば想像しやすいでしょうか?

曲についてですが、作曲の杉下トキヤさん、Last Note.の作曲担当の方だったのですね。
曲としては、シンプルな4つ打ちの曲になっていて、
歌詞は魔術を絡めたグレンへのラブソングになっています。

この曲を聞いた時に、なんとなくげんしけん二代目の「アオくユレている」が浮かんだのは私だけでしょうか…?
なんにせよ、全体的に可愛らしく、トキメクような曲になっていてとても好みです。

4.まとめ

本編を通しての感想になるのですが、
中盤からの展開が割りと飛ばしがちで、
かなり省略してしまっているんだろうなぁ、と感じました。
リィエルの過去にフォーカスしたストーリーはもうちょっとじっくり見たかったかなぁ、と。
特に終盤、いきなりウエディングドレス着てなんじゃーって感じになってしまっていたのは…
可愛いから問題無いと考えてしまう萌え豚脳の自分にも呆れます…
作品の雰囲気としては好みだったのでその点については少し残念に感じました。
そこまで俺ツエー感が強くなく、みんなで協力する場面も多く、
その点は最近のテンプレラノベ作品に飽きてしまった方でも楽しめると思います。
僕のようにブヒれる人厨二病年下の女の子が好きな人にはブッ刺さるのではないでしょうか?

僕はこの作品を見て、原作を読んでみようかな?と思い、Kindleで原作を購入しました。
本編を通して原作を読んでみようかな、と思える作品にはなっていたのではないでしょうか?
これは、アニメ化作品として最重要点であり、一番の目的で、
そこをクリア出来ている時点で、良い作品であり、成功だと言えると思います。
このブログを読んで、少しでも見たい読みたいと思っていただけたらなによりです。

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